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溶接及び熱切断用シールドガス,
JIS Z 3253 改正内容の解説

3.2 種類

シールドガスの種類は、ガスの組成および反応によって表1のように区分されている。

表1 溶接及び熱切断用シールドガス(JIS Z 3253:2011)

種類1) 組成 (vol%) 主な適用例 溶接中の
反応挙動




酸化性 不活性 還元性 低反応
2)
炭酸ガス 酸素 アルゴン ヘリウム 水素 窒素
I 1 100 ミグ溶接,ティグ溶接,プラズマ溶接,レーザ溶接,レーザ切断及びバックシールド 不活性
2 100
3 残部 0.5以上
95以下
M1 1 0.5以上
5以下
残部 0.5以上
5以下
マグ溶接 弱酸化性
2 0.5以上
5以下
残部
3 0.5以上
3以下
残部
4 0.5以上
5以下
0.5以上
3以下
残部
M2 0 5を超え
15以下
残部 マグ溶接及びレーザ溶接 強酸化性
1 5を超え
25以下
残部
2 3を超え
10以下
残部
3 0.5以上
5以下
3を超え
10以下
残部
4 5を超え
15以下
0.5以上
3以下
残部
5 5を超え
15以下
3を超え
10以下
残部
6 15を超え
25以下
0.5以上
3以下
残部
7 15を超え
25以下
3を超え
10以下
残部
M3 1 25を超え
50以下
残部 マグ溶接
2 10を超え
15以下
残部
3 25を超え
50以下
2を超え
10以下
残部
4 5を超え
25以下
10を超え
15以下
残部
5 25を超え
50以下
10を超え
15以下
残部
C 1 100 マグ溶接
2 残部 0.5以上
30以下
R 1 残部 0.5以上
15以下
ティグ溶接,プラズマ溶接,プラズマ切断及びバックシールド 還元性
2 残部 15を超え
50以下
N 1 100 レーザ溶接,プラズマ切断,レーザ切断及びバックシールド 低反応性
2 残部 0.5以上
5以下
3 残部 5を超え
50以下
4 残部 0.5以上
10以下
0.5以上
5以下
還元性
5 0.5以上
50以下
残部
O 1 100 プラズマ切断及びレーザ切断 強酸化性
Z

注1) 種類の大分類の記号は、次のことを意味する。
 I:. 不活性ガス又は不活性混合ガス 
M1,M2,M3: 不活性ガスに炭酸ガス及び/又は酸素を含む酸化性混合ガス 
C: 炭酸ガス又は炭酸ガスに酸素を含む強酸化性混合ガス 
R:.不活性ガスに水素を含む還元性混合ガス 
N: 窒素(低反応性ガス)又は組成に窒素を含む混合ガス 
O: 酸素 
Z: この表に示す以外のガス成分を含む混合ガス,
   及び/又はこの表に示す濃度範囲を超えた混合ガス  

  2) 低反応性(low reactivity)とは、通常は反応しないが材料によってある条件で反応する窒素の性質をいう。

4. 終わりに

ISO規格に準じて、近年溶接材料に関するJISが改正されてきた。これらのうち主要なJISについて4回にわたって解説してきましたが、今回をもって連載を終了とします。これまでご愛読いただきましたこと感謝いたします。

 

(文責:赤秀公造)


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