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第18回

相談例53.角部溶接の溶接記号について

箱物の外側の角部溶接する場合の溶接記号を教えて下さい。なお、溶接ビードの外観形状ですが、表面の溶接仕上げは凸形ではなくフラット仕上げです。また裏側は裏波溶接ではなく板厚同等の溶接になります。

回答

箱物の角部溶接の場合、JIS Z 3021(溶接記号)の附属書 Bに「角度(α)による継手の区分」の記載があり、部材のなす角(α)により ①継手の種類 と ②溶接の種類 が次のように区分されています。

  αが135°以上で180°以下は ⇒ 突合せ継手(突合せ溶接)
  αが30°より大きく135°未満は ⇒ 角継手(すみ肉溶接)
  αが0°以上で30°以下は ⇒ ヘリ継手(ヘリ溶接)

 相談の継手は正5角形なのでα=108°であり、角継手(すみ肉溶接)になります。また表面はフラット仕上げ、溶け込みは板厚同厚ということで、下図に示す溶接記号になります。


正5角形の角継手の記号 (辺のなす角度α:108° 板厚:2mm)


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