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年 頭 所 感

一般社団法人 日本溶接協会
会 長 粟飯原 周二

新年明けましておめでとうございます。

世界中が注目する溶接界の大イベントが我が国で幕を開ける年を迎えました。

当協会は溶接学会とともに溶接界における世界最大の国際会議であるIIW2022年次大会・国際会議を7月に東京で、日本では18年ぶりに開催します。「カーボンニュートラル実現と持続可能な発展を支える溶接・接合技術の革新」をテーマとして、同時期開催の「2022国際ウエルディングショー」特設会場でAM(Additive Manufacturing)を中心としたDX(Digital Transformation)や水素社会などエネルギー革命の実現に向けたコンセプト展示を行い、国際会議での講演や論文発表とのコラボレーションを実施します。産学官すべての皆様にとって魅力的なイベントとなるものと確信しておりますので、皆様のご参加・ご来場をお待ち申し上げます。なお、IIW2022年次大会等では、新型コロナウイルス感染症に対するあらゆるケースを想定したリスク管理を行ってまいります。

認定・認証事業は、緊急事態宣言下でも認証が続けられる独自のコロナ対策を実施しています。1年半の間、クラスター等の大きな問題は発生しておらず、受験者数もコロナ以前の水準で推移しております。これもひとえに受験者や関係者の皆様のご協力のおかげであり、心より感謝申し上げます。各資格に先立ち、溶接技能者認証では、評価試験の受験者サービス及び事務手続き効率化を目的に、WEB申請システム『e-Weld』を昨年11月に北陸地区で先行スタートしました。全国実施は4月からを予定しています。溶接管理技術者認証でも、利用者の利便性を考慮したWEB申請システム化に着手します。

WE-COM活動については、WEBマガジン発行が今回で第43号を迎え、溶接・接合を取り巻く課題やトピックスを継続して掲載しております。特に、『溶接技術コミック“浪速博士の溶接がってん!R”』では、溶接・接合に関わる学術的には高度な内容を、コミックによって動画も交えながら分かりやすく解き明かしており、毎号ご好評を頂いております。また、特集記事では、図表や写真のみならず動画をリンクさせ、「溶接電源の最新技術情報」、「建築鉄骨」、「溶接用シールドガス」、「溶接DXの潮流を見る 〜溶接分野でのAI 活用〜」等々のトピックスを取り上げ、ウェブ版ならではの最新の教育コンテンツ集として、教育的な情報発信に努めております。またご存知のように、溶接管理技術者の方々へのインタビューや体験紹介記事では、溶接管理技術者資格を有する方々による溶接部損傷事例の紹介等、貴重かつ未公表で埋もれることの多い現場の経験談をまとめております。

これらWE-COMマガジンはスマートフォンでも閲覧できますので、是非、同僚、後輩、関係者の方々にもPR頂き、日常業務の情報源としてご活用頂ければ幸いです。

WE-COM以外にも、情報センターでは「溶接ヒューム」の法改正に対する説明動画の配信、YouTube動画「はまちゃん(AKB48)の溶接道」(配信協力)へのリンクを行っております。好評を得ておりますので、是非、お知り合いの方々にもご紹介頂ければ幸いです。

最後になりますが、本年が皆様方により良い年となりますよう祈念いたしまして、新年のご挨拶と致します。

 


(WE-COM会員のみ)