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アーク溶接作業の安全と衛生
(第2回)

4.2.2 交流アーク溶接機用自動電撃防止装置5)

アーク溶接作業による電撃災害は,溶接作業休止時の溶接機出力(二次)側の無負荷電圧の高さに起因することが多い。

交流アーク溶接機の二次無負荷電圧は,JIS C 9300-1(アーク溶接電源)で,安全を考慮して定格出力500Aのものが95V以下に,300A及び400Aのものが85V以下と規定されています。しかし,この無負荷電圧でも電撃の危険性が高いので対策が必要となります。そのための装置が“交流アーク溶接機用自動電撃防止装置”(以下,この項では,“電防装置”という。)です。

平成23年6月1日技術上の指針公示第18号において,労働安全衛生法(昭和47年法律第57号)第28条第1項の規定に基づき,交流アーク溶接機用自動電撃防止装置の接続及び使用の安全基準に関する技術上の指針が公示されました。

溶接情報センター 動画「アーク溶接作業の安全と衛生 - 確かな溶接作業をするために -
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(1) 種類及び特性

電防装置の種類及び特性は,次のとおり区分されています。

(2) 取付方式による区分

① 外付形 専用の外箱を有し,交流アーク溶接機に外付けして使用するタイプ。

② 内蔵形 溶接機内に内蔵されているタイプ。

(3) 始動感度による区分

始動感度を「アークを始動させるときに,電防装置が動作できるように出力回路の抵抗の最大値」と定義していますが,これは,アークの発生しやすさの程度を表す物差しとして,JISでは“Ω”で示しています。

種類は,次の2種類が規定されています。

① 低抵抗始動形 始動感度が,外付形のものは2Ω未満,内蔵形のものは3Ω未満のもの

② 高抵抗始動形 始動感度が,外付形のものは2〜260Ω,内蔵形のものは3〜260Ωのもの

上記のうち,高抵抗始動形は,母材表面にさびや塗膜があるときなど,溶接棒先端部の接触抵抗が大きい場合でも,容易に始動できるように設計されています。しかし,あまり高い感度ものを選ぶと感電事故につながる恐れがあるので,使用に際しては作業性と安全面を十分に考慮して選択する必要があります。


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