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アーク溶接作業の安全と衛生
(第2回)

4.3.5 電撃の人体への影響

人体は,流入した電流値がある程度の大きさのときに,通電感覚をおぼえます。この電流値を感知電流といいます。この電流値は,指先,手掌,前腕等の電流出入部位,電極の形状及び接触面積,皮膚の湿潤度合い,直流か交流かなどによって異なります。個人差や性別差もありますが,人体に対して影響する電流値を表4-3に示します。

表4-3 人体に対する影響電流値

感電電流 人体の反応
0.5mA 何も感じないか,電流の流れる場所によってはわずかにピリピリ感ずる
1mA ビリビリ感ずる
5mA 電撃を痛いと感ずる
50mA 筋肉が収縮して死に至ることがある
100mA 非常に危険

 

溶接情報センター 動画「アーク溶接作業の安全と衛生 - 確かな溶接作業をするために -
(07:02〜07:38部分 Playボタンで該当シーンのみ再生します(PCのみ対応)

男性の感知電流の平均値は,直流で5.2mAに対し,交流では1.05mAで,通電による筋肉収縮で握ったものが離せなくなる不随電流(固着電流)も,交流より直流の方が大きくなります。このことは,直流の方が交流よりも安全な理由です。

したがって,交流を用いる被覆アーク溶接はガスシールドアーク溶接より,電撃に関し,より慎重な取扱いが必要となります。


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