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アーク溶接作業の安全と衛生
(第4回)

6.4 人体への影響

6.4.1 じん肺の発症

ヒュームには,表6.2及び表6.3に示したように身体に有害な物質が少なからず含まれています。そのため多量に吸入すると数時間経過後に悪寒が始まり,高熱(金属熱)を引き起こすことがあります。これらの症状は,通常,24〜48時間程度で快復しますが,ばく露を繰返すと,さらに進んだ症状を呈するようになります。

長い期間にわたって吸込んだヒュームは,やがて細気管支や肺胞に溜まって,その量がだんだん増えると炎症を起すとともに,網状の繊維化(せんいか)が起るようになります。これが“じん肺”の特徴です。じん肺が進むと細胞がつぶれたり,器官が狭くなったりして肺の働きが低下し,身体を働かせるために必要な酸素(O2)を取り込んで不必要な炭酸ガス(CO2)を身体の外に出す,人間が生きていくために最も大切ないわゆる“ガス交換”の機能が損なわれてしまうのです。

6.4.2 じん肺の症状

ヒュームの吸込みがあっても初期の頃は,ほとんどじん肺の自覚症状がありません。しかし長い間高濃度のヒュームを吸い続けると,咳がでたり,息切れが起きたりするようになります。さらに進むと,一層息切れがひどくなり,歩いただけでも息が苦しく,動悸がして作業が出来なくなります。このようになると,じん肺もかなり進んだものとなっています。

 

溶接情報センター 動画「アーク溶接作業の安全と衛生 - 確かな溶接作業をするために -
(15:20〜16:17部分) Playボタンで該当シーンのみ再生します(PCのみ対応)


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