WE-COM 最新号トップへ(WE-COM会員のみ) | この号のトップへ | WE-COM バックナンバートップへ

鋼材のための新開発クリーンMIGアーク溶接技術
およびその溶接技術の検証

2.2 新開発電離プラズマMIG溶接法

もう一つの溶接安定化法として、溶融液柱の不安定な変動を抑えることができる新しい電磁プラズマMIG法を開発した。図45の動画から、アークは溶融液柱先端やその周辺部から発生しており、液柱内を電流が流れていることがわかる。仮に一様な電流が流れている状態において、不安定な溶融液柱内を流れる電流経路が図11の赤線のように存在すると、局部に磁場の不均一が生じ、それを均一にしようとする矢印のようなピンチ力が働く。これによって赤線の電流経路は破線のような直線上へ戻ろうとする。この原理を活用して溶融液柱の安定化を達成しようと考え出されたのが純アルゴンガスシールドにおける電離プラズマMIG溶接法である。

図11 一様な電流場における電流経路の乱れに働く力の影響

図12は、新開発の電離プラズマMIG溶接トーチの模式図である。通常のミグ溶接トーチの内側に円筒状のプラズマ電極とプラズマガスノズルが追加され、母材とプラズマ電極間で放電させる。これによってミグアークの周辺に電流が流れ、図11の状況が形成できる9)

図12 電離プラズマMIGトーチ構造と配線図


(WE-COM会員のみ)