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アーク溶接作業の安全と衛生
(第5回)

6.6.2 局所排気

局所排気は,ヒュームの発生源の近傍に設置した吸引フード(吸引口)によってヒュームを吸引除去する方法です。溶接作業のようにヒュームの発生が局部的である場合には,作業空間にヒュームが拡散する前に吸引排気できるので効率の良い方法といえます。

(1) 局所排気装置の種類

局所排気装置は,表6.7に示すように「定置式」と「可搬式」とに大別されます。

定置式は装置全体が固定され,排出口は建屋の外に設置される方式が多く用いられます。一方,可搬式は装置がヒューム発生源の移動に伴って移動するもので,フレキシブル・ダクトに取り付けられた方式と,ノズルからヒュームを吸引する方式とがあります。

表6.7 局所排気装置の種類

方式 特徴 フードの形式
定置式 装置が固定され,原則として排気口は建屋の外に設置 ヒュームおよびガスの発生源がフードの開口部の内側にあるもの。(囲い式)
ヒュームおよびガスの発生源がフードの開口部の外側にあるもので,固定フードとフレキシブルフード形式がある。(外付け式)
可搬式 装置がヒュームおよびガスの発生源の移動に伴って移動し,清浄化された空気を作業環境に排出 フレキシブルなダクトに取付けたフードから,ヒュームおよびガスを吸引するもの。(フレキシブルアーム式)
溶接トーチの近傍に取り付けたノズルから,ヒュームおよびガスを吸引するもの。(吸引トーチ式)

 

(2) 局所排気装置の性能要件

局所排気装置の性能要件は,汚染された空気を補足し,これをフードに吸引させるための空気の速さ(制御風速)で表しますが,フードの形式によって表6.8の値を満足することが定められています。

表6.8 局所排気装置の性能要件

フード形式 制御風速
(m/s)
備  考
囲い式フード 0.7 フード開口面における最小風速
外付け式フード 側方吸引型 1 フードによって吸引しようとする範囲内で,フードの開口面からもっとも離れた位置での風速
下方吸引型 1
上方吸引型 1

(粉じん障害防止規則第27条第1項 ただし書の性能要件告示)

 


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