(2) 電動ファン付き呼吸用保護具
(a) 種 類
電動ファン付き呼吸用保護具は,携帯バッテリを電源として,小型の電動ファンを回すことによって強制的に作業環境中の空気をフイルタでろ過し,清浄な空気を着用者の面体などに送り込む構造になっていますので,呼吸が楽で作業者の負担を軽減するという特長を有しています。
溶接用としては,写真6.3に示すような「半面体形」と「フェイスシールド形」との2種類に分類されます。

(連結管なし) (連結管あり)
(a) 半面体形

(b) フェイスシールド形 (連結管あり)
写真6.3 電動ファン付呼吸用保護具(一例)
電動ファン付き呼吸用保護具は,溶接作業でもかなり以前から使用されていましたが,前述の防じんマスクのようには普及していませんでした。
しかし,粉じん障害防止規則等の一部を改正する省令(平成19年厚生労働省令第143号)が平成19年12月4日に公布され,ずい道等の内部のずい道等の建設の作業のうち,コンクリート等を吹き付ける場所における作業で「電動ファン付き呼吸用保護具」が有効な呼吸用保護具として認可されたことから,溶接作業においても今後かなりの速度で普及するものと思われます。
(b) 使用上の注意
電動ファン付き呼吸用保護具の使用に際しては,次の事項に注意して下さい。
① 作業場の環境空気中の酸素濃度が18%未満,有害ガスなどが存在する危険性のある環境では使用しない。
② ろ過材の目詰り,バッテリの電圧降下などによって,風量が最低必要量以下になった場合は,ろ過材の交換,バッテリの充電または交換を行う。
注)電圧降下が規定以下になった場合には,警報ブザーなどで知らせる装置が付いているものがあります。







