(3) 送気マスク
送気マスクは,作業場の環境以外の新鮮な空気または圧縮空気をホースまたは中圧ホースを通じて着用者に清浄空気を供給する方式です。したがって送気マスクは,酸素欠乏,一酸化炭素などの有害物が存在する環境下においても使用できます。
(a) 種 類
送気マスクは,形式,面体の種類および送気方式によって表6.10に示すような種類があります。
表6.10 送気マスクの種類
| 種類 | 形式 | 使用する面体等の 種類 |
送気方式 | |
| ホースマスク | 肺力吸引形 | 面体 | 着用者の肺の力で吸引 | |
| 送風機形 | 手動 | 面体 | 手動送風機 | |
| 電動 | 面体, フェイスシールド, フード |
電動送風機 | ||
| エアラインマスク | 一定流量形 | 面体, フェイスシールド, フード |
空気ボンベ コンプレッサ等 |
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| デマンド形*1) | 面体 | |||
| プレッシャデマンド形*2) | 面体 | |||
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備考: *1) 弁によって面体内が陰圧になったとき不足した空気を供給し,それ以外は閉じる機能をもっている。 *2) 弁によって面体内の圧力が一定の陽圧を保つように作動する機能をもっている。 |
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(b) 使用上の注意
送気マスクの使用は,ホースを牽引しての作業となるため,どうしても作業の行動範囲が限られます。
種類が多くあるので,それぞれの特徴を把握した上で,次に示す注意を払って使用するようにしてください。
(1) 肺力吸引ホースマスク
① 空気取入れ口は,有毒ガスのない場所までホースを伸ばして設置する。その際,取入れ口が倒れたり,外れたりしないように固定する。
② 吸収によってホースおよび面体内が負圧となるので,吸収弁などに漏れがあると面体周辺の空気が侵入するおそれがあり,あまり危険度の高い(酸素欠乏,有害ガスなど)場所では使用しない。
(2) 電動送風形ホースマスク
① 送風機は,呼吸に適するきれいな空気のあるところに設置する。
② 送風中は,送風が停止することがないように万全な注意・対策が必要。
③ 使用中に電源を誤って切られないように,電源,プラグなどに図6.7が示すような標示を行って注意を喚起する。

図6.7 送気マスク使用中の標示[一例]
④ 長時間運転すると,フィルタにヒュームが付着して通気抵抗が増し,送気量が減ったり,モーターが加熱したりすることがあるので,フィルタの点検は,まめに行う。
⑤ 酸素欠乏のおそれのある場所,有害物が高濃度な場所で使用する場合には,必ず監視員を配置する。
⑥ 防爆構造ない電動送風機は,可燃性ガスの濃度が爆発限界を超えるおそれがある場合には使用しない。
(3) エアラインマスク
① 空気圧縮機は,呼吸に適する空気のあるところに設置する。
② 使用中に,送風が停止しないように万全の注意をする。
(日本溶接協会・技術アドバイザー 小笠原 仁夫)







