7.3 一酸化炭素中毒症状
一酸化炭素は血液中の“ヘモグロビン”と結合しやすいのが特徴で,吸い込んだ量が少量であっても血液の酸素運搬能力を低下させ,酸素欠乏状態を招きます。その結果,中毒症状が現れます。
その初期症状は頭痛,めまい,倦怠感など感冒のような症状となりますが,血中のCO-Hb濃度がより高くなると意識はあるのに徐々に体の自由がきかなくなり,その後,意識障害を来し呼吸不全,循環不全に陥るようになります。
所定の空気中一酸化炭素濃度(ppm)における吸入時間と一酸化炭素中毒症状との関係は,表7.2に示すようであり,COの高濃度環境下における作業は,如何に危険であるかが伺えると思います。
表7.2 気中の一酸化炭素濃度と中毒症状
| 一酸化炭素濃度(ppm) | 呼吸時間および症状 |
| 200 | 2〜3時間内に軽い頭痛 |
| 400 | 1〜2時間で前頭痛,2.5〜3.5時間で後頭痛 |
| 800 | 45分で頭痛,めまい,吐気,2時間で失神 |
| 1600 | 20分で頭痛,めまい,2時間で致死 |
注:経済産業省 原子力安全・保安院HP より抜粋
特に,屋外といえども図7.3に示すような管,箱形の内部に上半身を乗り入れて溶接作業を行うことは,絶対に避けなければなりません。

図7.3 悪い溶接姿勢の一例







