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アーク溶接作業の安全と衛生
(第6回)

(2) 呼吸用保護具

フェイスシールド形電動ファン付呼吸用保護具(写真7.1)の装着が防護対策として有効です。

写真7.1 フェイスシールド形電動ファン付呼吸用保護具の装着状況

 

その理由は,これまでの防じんマスクのように作業者の口を覆うのではなく,作業者の背後の腰の部分に取付けた電動ファンによって,フイルタを通した新鮮な空気をフェイスシールド内に送り込む構造のため,息苦しさがなく、清涼感があるという特長を有しています。したがって,夏場の暑い時季には最適な呼吸用保護具となり得ます。

しかし,このような電動ファン付呼吸用保護具を使用しても狭あい場所で,室内の気中CO濃度が管理濃度を上回る場合には,「送気マスク」の使用が不可欠になります。

送気マスクには,①作業環境空気外の新鮮な空気をホースを通じて着用者に供給する形式(ホースマスク)と②圧縮空気を減圧弁などによって減圧し,中圧ホースを通じて着用者に送気する形式(エアラインマスク)の二種類があり,これらのマスクは酸素欠乏,あるいは高一酸化炭素濃度の環境下でも使用できます。送気マスクの使用状況例を図7.5に示しました。

図7.5 送気マスクの使用状況例

送気マスクは,ホースを牽引しての作業となるので,行動範囲は限られるが,長時間の作業にも適する有利さがあります。

 

(日本溶接協会・技術アドバイザー 小笠原 仁夫)


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