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 7.溶接材料のISO整合化JIS改正計画

現時点での溶接材料JIS改正計画を表4に示す。対象材料向け個別溶接材料の改正JISが発行されるまでには,JWES溶接棒部会技術委員会での素案作成と原案作成委員会での審議,JWES規格委員会,JSA((財)日本規格協会),METI(経済産業省)及びJISC審議等で約3年間に渡っての作成期間を要する。表4に示すように,これまでに2規格のISO整合化JIS改正が発行されただけであるが,2008年度末までには3規格が,2009年度には9規格が発行の見込みであり,ISO整合化JIS改正は後3年でほぼ完了する予定である。

 8.おわりに

本稿では,溶接材料に関するISOの整備状況とそれに整合したJISへの改正計画の概要について述べた。
 溶接材料は,広く産業界で利用されている基礎材料であり,その品質特性を規定したJISは,各種構造物の強制法令や構造規格等の多くの関係業界基準に引用されている重要規格であり,また相次いで公示される予定の国際整合化JIS改正は,大きな改正内容を含んでいることから,広く関係業界のご理解を得ておきたいと考えている。
 溶接材料JISの大部分は,(社)日本溶接協会と(財)日本規格協会とが共同作成で担当しており,国際規格,海外規格,国家規格及び団体規格の相互の関連についての調和を図った規格作りを推進していく所存ですので,規格を活用している方々からのご意見とご支援をお願いする。

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本稿は,日本溶接協会機関誌「溶接技術」2009年1月号に掲載されたものをもとに,
直近の動向を踏まえ一部修正しております。記述内容は2009年3月末日現在のものです。

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